16日目:Lerma(レルマ二日目)

バルセロナ3日目から拝借していた無線LANにつなげられなくなり、その後もさんざんで、結局今日まで更新できず。

今は、BURGOSから少しだけ南にいったLerma(レルマ)のParadorに滞在中。ここはCardonaと異なり、Paradorの無線LANが利用できた。本当は昨日の時点で航海日誌を書けたはずなのだが、Laguna Negraにて雪道を歩きすぎ、12時頃撃沈。

とりあえず、Barcelonaからここまでの大まかなルートを書いておく。ネットにつながっていない間に書いていた日誌とダブル可能性が大だが無視。

Barcelona→Valencia→Cardona→Logron~o→Vitoria→Soria→Lerma

上に挙げたのはそれなりに大きな都市で、細かい都市は省いている。

Googleマップの方の更新はせっかくつながっている今の機会に作成したいのだが、日本と異なり結構重いので、今の酔っぱらい状態からすると無理だと思われる。

ということで、日誌。

ここ最近、「明日は絶対断食!Vale?」が合い言葉になっており、しつこいくらい測量士のマリ・カルメンと誓い合っているのだが、これがどうして・・・なかなか守れないでいる。

気持ちだけは、思い切り留学中の3年前と変わっていないのだが、いかんせん年をとりすぎたようだ。

スペイン料理の量と油が厳しくなりつつある!

2年前の旅の時は、完全に一人旅なのもあって、一人で食べる味気ない食事はつらすぎるので、軽いTapasだけですますことが多かったのもあり、もしかして、前回の時点で同じような状況だったのかもしれないが、とにかくスペイン料理の量は半端ない。半端なさ過ぎる。マラゲーニョでいうと、毎日毎日、「エングジパオ!」だ。日本語言うと、「あ〜〜〜!!食べ過ぎた!もう、ここ(喉のあたり)まできてる!」といった感じだ。

大人しくBarでTapasをつまんでいればいいものを、せっかく旅にきているのだから、「TIPICO(名物)を食べよう」となったり、「9eurosだからmenu(menu del dia:その日の定食)でいいか・・・」となったりしてしまう。

日本の二人前が一人前(そばとか寿司とかカレーとかもろもろ)だとすると、スペインの一人前は二人前。さらに、menuを頼むと、一皿目、二皿目、デザート、パン・・・というコースになってしまう。

一皿目で欲張ってPaellaなんて頼んでしまったら、20代ならいざしらず30代なら地獄へ堕ちる。このあたりは留学中に学んだので、そんな愚かなことはせず、Ensalada Mixtaあたりを注文するのだが、このEnsaladaがまた多い多い。スペインサラダはほかの国とは比較にならないほど旨いと私は思っているのだが、あそこまで量が多いと・・・・エングジパオだ。

レンタカーの旅にでて、何度か吐きそうなくらい腹一杯になったが、ここ最近はレストランでもうまい具合に注文できるようになった。レストランのオヤジの「で、一皿目は?」という台詞にも「いらん!!」、「彼女の方は?」にも「大丈夫!」と答える。ちょっと驚いたような顔をするが、後から本気でつらいし、無駄なお金を使わなくてすむ(menuではなく、単品で頼むと高くつく場合もあるのだが、それは気にしない。)ので、堂々と言うことにしている。

昨夜のCena(夕食)も、Chorizo(チョリソ。簡単なつまみ)、Ensalada(二人前)、Tipicoの子羊をこんがり焼いた料理(一人前)を注文したが、これでもかなりえぐかった。Ensaladaだったら軽くいけるだろう・・・と思ったがBonitoがこんもり盛られていたりして、日本だったらおそらく四人前くらいの分量。子羊の方も、二人前が33euros、一人前が18eurosという感じだったが、この一人前はへたすると4人で分けれるんじゃないかという位の量であった。

スペイン料理は確かに旨い!本当に旨い!自信を持っておすすめできるのだが、量が多すぎて、途中で飽きてくるのだ。実際、一昨日くらいは豆料理に飽き、その後は肉料理に飽き、今日は魚料理に飽きた。半分くらいだったら美味しいまま終えられるのに・・・。

以前は、このようにあまり感じなかった・・・いや、以前はレストランなんぞにいかなかった。レストランは、「見栄え重視」なところもあるのでしょうがないとは思うのだが、量を半分にして、半額にしろとはいわないが、4分の3くらいの料金にしてくれたらうれしいのだが・・・。

話は飛ぶが、Vinoの方は調子が良い。ほぼ毎日呑んでいる。測量士に怒られながらも・・・。今は、ArlanzaのPalacio de LermaというVinoを呑んでいる。Lermaに敬意を表してだ。だが、実は、このArlanzaというD.O、恥ずかしい話・・・・今回の旅で初めて知った。なんとなく目にしたことがあるような気はするが、これまで意識したことがないのは確かだ。今回の呑んだくれの旅はDuero川沿いを回る旅で、当然Ribera del Dueroの安Vinoを呑む予定できたので、ちょっとびっくりしている。主にTempranilloなものが多く、味はRiojaよりもやはりRibera del Dueroより。私の表現だと「樽臭い」感じがしてとても良い。

このLermaでは、普通に頼む一杯のcopita de Vinoが0.7euros(80円くらい)とかなりお安いので、気兼ねなく呑める。明日Lermaをたつ前に数本買っていく予定。おみやげに。

今日はほかに小さな村を結構回った。Aranda de Duero方面に行き、San Esteban de Gormazへ行き、ここで知り合ったJulioというおじいさんに、かなり素敵な秘密基地を紹介してもらい、初めて樽に直接コップを入れてすくったVinoを呑ませてもらった。自分でVinoが作れる秘密基地がかなりうらやましく、城の廃墟を降りた後も、ず〜っと「秘密基地ほしい・・・秘密基地ほしい・・・」とブツブツいっていたら、測量士マリ・カルメンに怒られた。怒られても当然言い続けたが・・・。

ほかにも、UceroからRio Lobo、Hacinas、Covarrubiasと、小さな村々をだいぶ闊歩してきた。Soriaあたりから、「ガン見」率がかなり高いような気がする。「なんだなんだ?chino(中国人)がTodo Cien(100円ショップ)を作る下見に来たのか?」という感じである。だから、たいていスペイン語で「Hola!」とあいさつするとびっくりされるのだが、運が良ければ、San Esteban de GormazのJulioのように、面白い体験をさせてもらうこともある。とりあえず、このあたりの村ではあいさつは必須と思われる。

明日はLermaを離れ、とりあえずValladolid方面へ。泊まる場所はまだ決めていない。通信関連はこれまでの様子だと厳しそうなので、日誌を書くことはできなさそうだ。


Parador de Lerma

想像していた以上に豪華なLermaのパラドール。あまりに豪華すぎて、少々場違いな雰囲気。

市場

バレンシアのオレンジよりは劣るが・・・・Zumo(ジュース)にしたら旨い。

サラダ2人前

サラダだけで1日持ちそう。

Asado

このあたりは、羊をAsado(焼き上げる感じ)したものがTipico。あっちこっちで見かける。

Bonito

Bonito>Atun 見た目は似てるが、味わいはだいぶ違う。

Julioの秘密基地1

Julioの秘密基地。まさしく地産地消の場所。地下1階〜2階まであり、仲間を呼んで呑んだくれられるようにできている。

Julioの秘密基地2

たまにこうしてBotellaに移しては家に持って行く。2Lが2、3日といっていた。

カレイ料理

Rodaballo=カレイ。この店はa la brasa(炭火焼き)がご自慢の店。(Ucero)

Rio Lobo

Uceroから岩山を車で登ったところからの景色。右手の町がUcero。