追憶の黒いシャツ 〜スペインMusica〜

さて、今日はわかあって「スペインのMusica」について書き残しておくことにする。「スペインのMusica」といっても、「スペイン人が歌っているMusica」ってことではなく、「おいらがスペインで聞いてたMusica」という意味。

そのまえに、朝、Yahooニュースをチェックしていたら、こんなんを見つけたから、先にそのことを書いておこう。一応、スペイン語のMusicaだし。

あまりにタイミングがよかったのもので30分もある動画を今さっきまで見てしまった。さすがに石積み場でみるわけにもいかんかったから・・・。

Juanesがスペインではやりだしたのは、ほぼおいらの帰国直前。「なんかまたリッキーマーティンっていうか、ビスバルみたいのがでてきたよ〜」とか思ってたら、大ブレイク。

「Camisa Negra」という曲。意味は「黒いシャツ」という意味なので、ライブではファンたちが、黒いTシャツを皆来ているという異様な光景。いうたら、X JAPANのライブみたいなもんだ。「エ〜〜〜〜クス!!!」って腕をクロスさせないところが違うくらいで・・・。

ちなみに、この曲の日本での名前は「追憶の黒いシャツ」。そして彼の二つ名は「情熱の貴公子」

一人大爆笑。

スペイン(語)だからって、何でもかんでも「情熱」つけるの、もうやめへん?あと「太陽」も。「パエリア」と「バレンシアオレンジ」は許すが・・・。ValenciaのTIPICOだしな。


で、彼・・・スペインにいるころはスペイン人だと思っていたのだが、彼はコロンビア人ということが判明。やっぱ「情熱」取り消しや。あと「追憶」も。そのまま「黒いシャツ」でいいやん。歌詞でも「Tengo una camisa negra!」(黒いシャツもってるもん!)っていうところがサビなんだし。追憶つけんでええ。

動画みたけど、「Fotografia」(写真)という曲には「君の写真を見つめるたびに」とかいう名前になってるし、「La Noche」(夜)には「忘れられない夜」になってるし。普通だったら気、にならないけど、なんでもかんでも「情熱つけたろ!」みたいな感じだから、この曲名にもなんかおざなり感みたいのを感じてしまうのだ。

まぁ、なんとな〜くスペイン気分を味わえたからよしとする。Camisa negra聞くとチラグ思い出すし。

そういえば、このライブの最後に大量のファンが彼にブラジャー投げて、彼はそれを拾って抱えるように持ってたけど・・・コロンビアのライブとかってそういうもんなのかな?それとも日本のライブの習慣?ちょっとびっくりした。

余談になるが、スペインを思い出したといえば、こんなんも見つけた。

「PLAZA DE LA VIRGEN」のリアルタイム映像。もしココをタカシ君なんかが通りかかったら、見えちゃうのかな?さっきからちらちら見てるけど、知り合いは通らない。って、豆粒みたいだからどちらにしろわからないだろうけど。

この広場はValenciaでも由緒正しき聖なる広場。Virgenは「バージン」の意味だ。聖女ってやつやね。Valenciaがリーグ優勝、UEFA優勝したときにはこの広場にある教会に杯が運ばれ奉納されていた。奉納・・・ってなんか日本っぽい響きだが。

前置きが長くなりすぎた。

数ヶ月前から、iPodを買おうかどうか迷っている。

というのも、おいらが現在使っているのは、いまでもコアなファンに愛されつづけ、さらに使い続けられている(噂によるとだが)「Diamond Rio500」。もう使い始めてかれこれ・・・7年とか8年くらいになる。当然スペインにも持って行って、旅先では使っていた。よくもまぁここまで壊れないできたもんだ・・・そして、今もまだまだ健在だったりするから恐ろしい。「名機」たる所以はここにもあるんだろうな〜。

ただ、容量はスマメを入れない状態で64MB。32MBのスマメを足して96MB。当時買った値段は約2万円。iPod nano 1GBよりも高い。時代って恐ろしいもんだ・・・。

96MBだとどんなにがんばっても20数曲。普通だと20曲いかないくらいしか入らないのだが、実は一時間の通石積みでちょうど一週するくらいなもんだから、意外と困ってなかったりもするのだ。さらに、入れてある曲は、おいらが厳選に厳選を重ね、何度聞いても飽きない曲ばかりなもんだから、本当に毎日のように聞いているのだが、いつもノリノリになってしまうのだ。

ただ、たま〜〜〜に「あ、今、急にあれ聞きたくなった!」とか、家で「久しぶりこの曲聞いたけど、やっぱいいわ〜」って曲に遭遇してしまったときに困るのだ。

96MBだと、もう容量いっぱいいっぱい入れてるもんだから「とりあえず入れておこう」みたいなことができない。また、空き容量なんて100KBもないから、もし入れたい曲が5MBとかで、はずそうと思った曲が3MBだったりすると、その差分で別のお気に入りの曲まで抜かなくてはいけなくなる。ただでさえ厳選している曲を入れているから、毎回苦悶するのだ。

現在候補としてはiPod nanoの1GB、2GB、4GBとiPodあたりを考えているのだが、ここから選ぶのがまた面倒くさい。なぜ、iPodばかりかというと、ほかのメーカーのは、選択肢が増えると面倒なので、今のところ詳しくは調査していないのと、ソフトはituneを使っているので、いろいろ便利そうだという理由。

値段と容量と大きさなんかを考えると、どれも一長一短で決めづらい。30GBとか60GBの時代に、96MBのRio500君で満足しているおいらもどうかと思うが、愛着あるし、実際、困るのはたまになので、ホント選びづらいのだ。

iPod自体は、マリちゃんから借りて(奪って)数週間使わせてもらったことがあるのだが、自分の好きな曲をとりあえずいれてみても2GBもいかないのが現状。今ituneに入っている容量は約20GBほどなのだが、よく聞くやつというとせいぜい2GBということらしい。

その「候補」にあがった2GB分(一曲5MBで計算して約400曲)をiPodにいれたところで、実際一日で聞けるのは多くて40曲程度。人によると思うが、おいらはわざわざ「昨日はこれらをきいたから、今日は聞いてないこれを聞こう!」なんてするタイプじゃないので、次の日もだいたい同じ40曲を聴くことになる。

そうなると、2GBも必要じゃなくなる。じゃ〜1GBでいいじゃん!となるが、そうなると、今度、先日拓也(弟)にいわれた「ドライブにいくときとかすげ〜便利だよ」というところが気になり始める。

この前、京都にいったときにもっていって「FM飛ばし機」(拓也がくれた)を使ってiPodの中の曲をきいたのだが、CDいらずで確かに便利。隣の席の「CDチェンジャー」との

「ねぇねぇ、このCDどこにしまうの?」

「あ〜そのへんにいれておいていいよ」

みたいな無駄なやりとりもなくなる。一つだけ問題があるとすると、CDチェンジャーが寝てしまったときに、前をみながら直感で入れられるCDと違って、iPodの場合だと画面をみなくてはいけないので、曲をチェンジできないというところだろう。

まぁ、いいや。

で、とにかく迷っているのだ。

1GB(17800円)は値段は安いが、容量的に不安。人間やはり欲張りで「大は小を兼ねる」を考えてしまう。

2GB(21800円)は手頃なのだが、中途半端感がとてつもなく強い。1GBよりは当然多いが、その1GBを増やしてどうするの?と思ってしまう。

じゃ〜4GB(27800円)にしろ!となると、30GBのiPodと容量差はだいぶあるくせして、値段は7000円くらいしか違わない。

ごちゃごちゃいうなら、iPod30GB(34800円)にしろ、ぼけっ!となると、ちょっとでかい・・・重い・・・容量多すぎ!そんなにつかわなさそう〜!あと、ついでにいってしまうと、電池交換が面倒くさそう・・・ってのがある。Rio500は単3電池が使用できるもんだから、7.8年使ったおいらにとっては、抜群のコストパフォーマンスだったわけだ。減価償却はもう何年も前に済ませたといっていいだろう。

なわけである。

こうして迷っているうちに、さらに安くなるか、中間機がでることを祈っていたのだが、冷静に考えてみたらiPodミニがなくなったわけだから、しばらくはないっぽい。

おいらはわからないもの(服とか靴とか)はどうでもいいので「あ、これにしよ!」と3分も考えず購入できるのだが、ことPCとかこの手の機器だと、とにかく調べては迷う、調べては迷うを繰り返す。付け焼き刃の知識と、日常生活と近いものだから(服と靴はどういうわけか密接な関係にない)という考えが、おいらを優柔不断にさせている。


まぁ、まだ給料日まではあるから、もう少し迷おう・・・それまでにやるべき調査はやっておこう・・・と昨夜は1時くらいから、Musicaフォルダの整理を始めた。

アルバムが増えすぎて、なんかゴミゴミしてきたのだ。しかも、フォルダにはいってないで、一曲だけ単品で転がってるやつとかあるし・・・。部屋は汚くてもいいが、PCの中は汚いのが嫌いなので、本格的に大掃除。

まずは、「なぜか持ってるやつ」というフォルダを作って、そこに「どうしてもってるのかわからない衝動もらい曲」を詰め込んでいくが、全然整理できない。というか、ウィンドウをスクロールしながらやっていたので、イライラしてきてしまった。

やっぱり、増えに増えまくったアルバムの整理から始めよう・・・とフォルダを作る。

「普段きかないヤツ」
「Album_Japones」
「Album_Espana」
「Will」

というフォルダを作って整理。

「普段聞かないヤツ」は、かなりのシチュエーションの時に聞くアルバムを入れる。Japonesは日本人のアルバム。Espanaはスペインで聞いていた曲(スペイン人、スペイン語にかかわらず)。「Will」というのは、オーストリアに遊びいったときに、彼が恐ろしく素敵な曲をもっていたので、1、2曲だけ聞いて気に入ったものをとにかくもらってきたのだ。その量、CDで10枚。アルバム数にして・・・もうものすごい数だった。オーストリアだけあって、クラシックの曲も大量にもらってきたのだが、やはり普段聞かないので、最近はまったくご無沙汰になってしまっている。

この4フォルダによってだいぶ整理されたのだが、微妙なアルバムが数枚残る。カルロス・ジョビンとかJazzとか。それらは「Album_tranquiro」というむちゃくちゃなジャンルを作ってそこに放り込む。

それでもまだ残った。tranquiro(静か)じゃないやつだ。掃除が進まないと本末転倒なので、「とりあえず」というフォルダに避難させてすます。あとは、「Album_soundtrack」を作ったらほとんどなくなった。

スペシャルフォルダとして、菅野よう子「大野雄二」だけは、上のフォルダと同じ階層に分けてある。


とりあえず、すべての曲を削除したiTuneに綺麗にアルバムを入れていく。まずは大御所菅野よう子から全部つっこむ。彼女の曲だけで、なんとおいらの持ってる曲の4分の1を占める。

アルバム、アーティスト、ジャンルが綺麗にそろったiTuneを見た気がする。

お次は、Album_Espanaの中から、単品であるやつ(アルバムとしてもってないやつ)をいれていき、いらないヤツを整理することにした。

が、ここで掃除は完全にストップ!

本棚の掃除をしていて、「北斗の拳」を見始めてしまったときのような、アレだ。アレ。


もう一人ジ〜ンとスペイン時代のなつかしの曲・・・略して「懐メロエスパニャ」(マンマ)。

先日暇に任せてUtiel_RequenaのGrand Reservaを呑んでしまったことが悔やまれた。

そういえば、最近「呑み」っていったら、完全に「店呑み」で、自分の部屋や誰かの部屋で呑むことなんかなくなってしまった。

あのころは、自分の部屋に招待して、音楽かけながら、時には日本の曲を歌いながらVinoのbotellaを次々にあけていったものだ・・・嗚呼。

家のそばに友達が住んでるって本当にすばらしいことだ・・・と今更ながら感じる。


ってことで、掃除も終わった(中断)したところで、Masaquito印の「懐メロエスパニャ」を、おもひでとともに書き残しておく。忘れないように。
(※「 」が曲で、( )がアーティスト)

「Obsesion」(Aventura)
この曲はおいらスペインにいった最初の年の夏にはやっていて、ミーハー系のDiscotecaなら、かなりよく流れた曲だ。かなり流行ったようで、この曲が流れると、飽きて座ってた人も踊り出すくらいだった。そのときはおいらはまだ踊るのが恥ずかしいというか、踊り慣れていないもんで、つったって足だけでリズムをとっていた。そんな時代だ。今聞くと、よくこの曲でみな踊っていたな〜って感じだ。うむ〜。

「Malo」(Bebe)
基本的に、おいらが持ってる単品スペインMusicaは、スペインのModaを勉強したくて(?)集めた曲ばかりなのだが、この曲は流行った!!!これも踊りづらいのだが、なんかけだるい歌い方がいいのだ。歌詞も「どうしようもないやつを好きになってしまった女」の曲。「Malo」とは「悪い」って意味だ。この曲はアンダルシア訛り前回で、「S」が抜かれる。「Eres」を「エレス」と発音しないで「エレッ」と発音する。いうたら、「アラッドッ!」(ア ラス ドス)の世界だ。何でだろうと思ってManoloに聞いてみたら「アンダルシア訛りで歌うのはかっこいいとされているのだ」とのこと。スペインにもそんなんあるんだ〜ってちょっとびっくりした。
この曲を知ったのは、Madrid周辺〜Leon地方を約2週間くらい旅行したときに、レンタカーのラジオでかかりまくっていて気に入った曲。この旅行は、もうVinoを飲んだくれる旅行で、車を降りてはBarで一杯、アビラ、セゴビア、ベナベンテ、トロ、サモーラと、Vinoとロマネスクを巡った旅。毎日よっぱらって、素っ裸でホテルを駆け回っていた・・・そんな感じだ。しかも、パラドールで。

Shut upBlack Eyed Peas
これも最初の夏でよくかかっていた。この曲を聴くとスペインといよりは、ドイツ人のある友達を思い出す。「スペインの曲は踊りづらい!」とぼやいていた彼女も、この曲が流れると、もう興奮して踊りまくる。そして、また飽きると座り、たまにDJのところに「Shut up」かけてよ・・・といいに行く。
向こうではなぜか(わかりやすい理由だが)ドイツ人の友達が多くできるので、以外と彼らを思い出す曲というのは結構あったりする。

「Mariacaipirinha」(Carlinhos Brown & Dj Dero)
スペイン全土で流行り、ドリンクのCMでも使われていたし、全スペインツアー(無料イベント)まで開催されたブラジルの大御所歌手。歌っていうよりは、もう飛び跳ねるためのような曲。誰かが「テ〜テ〜テテテ〜テ〜」と歌えば、そばの人が必ず「テ〜テ〜テテテ〜テ」と続ける・・・それくらい認知度が高い。Valenciaでも彼のイベントはあり、1kmもないくらいの通りを飛びはねながら何時間も往復したな〜。Movistarかなんかのグッズとバンダナ巻いて・・・。多分、過去の日記にあったはず・・・あ、あった!


「BULERIA」、「Oye el boom」David Bisbal
どこからどうみてもリッキーマーティン2号。たぶん、スペイン=太陽、情熱な人は、彼をみて「ラテン」、「スペイン」を想像するに違いないくらい、見事なほどスペイン人。それはスペイン人も認めている(笑)。ビデオクリップもすごくて、ターザンみたいな格好で、美女を数十人侍らす・・・みたいなやつ。
「BULERIA」がものすごく流行りまくり、一発屋で消えると思ったが、甘かった・・・「Oye el boom」で再び大ヒット。あのレベルで二曲当たれば、もう誰も文句言わないだろう。バリバリのラテン曲(?)だけあって、べたなDiscotecaでは必ずといっていいほど、レンチャンでかかる。ノリはとにかくいいので、スペイン人でも好きな人は多いし、おいらもかかれば歌う(笑)。たしか、2002年のEurovision出身(全ヨーロッパのポップ音楽の大会)。

「The Flame」Dover
おいらがかなり好きな曲。Aunque英語の曲だけど。ドイツ人の友達がくれた。2年目の夏くらいかな。部屋でよくかけては踊ってた。歌ってもみたけど、ハスキーボイスではないので無理だった。

「Pega no bumbum」(E o chan)
Camila(半分ブラジル人)セレクションで気に入った曲。ブラジルではかなり有名なアーティストだとのこと。天気の良い日には最高の曲。元気がでてくる。何言ってるかはわからんのだけど・・・。Camilaはこの曲でも妖艶に腰をくねらす。

「E O Tchan」(E O Tchan)
でだしが「ボケナスと〜」って聞こえるブラジルの曲。曲名はわからん。なぜか「E O Tchan」って入ってるからそのままいれておいた。もちろんCamilaセレクション。この曲には振り付けもあり、それもCamilaに教えてもらった。誕生日のFiestaのときにタカシ君と三人でその踊りをこれ見よがしにやったが、誰もみてくれなかった思い出がある。ちなみに、歌詞はかなり卑猥・・・というか、エロいらしい。おいらは意味がわからないが、Camilaは歌詞の説明に窮していた。

「Junimond」(Echt)
CoraとkristinのFiestaに参加したときに流れていた曲。おいらが意味もわからず、適当に口ずさんで歌っていたら「違うよ〜!」と歌詞やらいろいろ教えてくれた。まだ友達になったばかりだったのもあり、盛り上がれる話題を作ってくれたありがたい一曲。「6月の雨」とかいう感じの歌詞らしい。その後Gironaにいったときに、天気雨(ものすごい夕立)に遭遇したときに、カテドラルの下で雨宿りしながらきいたため、この曲を聴くとGironaとCoraたちを思い出す。そして、青い春の曲。涙がでるわ。

「いろいろ」(Joaquin Sabina)
スペインポップMusica(?)の大御所。アルバムの数も膨大にあり、またフューチャリングみたいな形であちこちにも顔をだしている。この名前をいって知らないスペイン人はいないかと。
ちゃんときいたのは、スペイン人のEduと彼の実家のあるMurciaにいったとき。彼が紹介してくれた友達(名前を失念)が車の中でかけていた一曲がものすごく気に入って(煙草の歌。Sabina!煙草吸うな!みたいな)探しまくった。見つかったには見つかったのだが、金がなくて買えなかった。
その友達は「超」がつくほど「バルバコアマニア」(BBQマニア)で、散歩していても「あ、あそこBBQによさそう!」といつもつぶやいている。彼の彼女(内縁の妻?)のEva(たしか)はとてつもなく穏やかかつ優しい人で、おいらをかなりほんわかした気分にさせてくれた。でも旦那はいつもバルバコア。「ラ クカラーチャ」(ゴキブリ)の歌と、「バルバコア」の歌はこのとき教えてもらう。「ラ バルバコ〜ア♪ラ バルバコ〜ア♪コモ メ グスタ♪ ラ バルバキュッ!」っていう歌。短い。

「いろいろ」(Fangoria)
アラスカ率いるきわもの集団。アラスカはメキシコ人なのだが、イレガル(違法)でいつづけていて、そのまま一躍スターになってしまった人。アラスカは音楽以外でも有名人で、日本では見れないが、アルモドバルの「Pepi,Luci Bom〜」にも若い頃でているし、子供向け番組にも魔女役ででていたりもする。去年の「愛・地球博」にやってきて見た人はおそらくラッキーかと。映像センスが恐ろしくいいし、曲の方もスペイン語がわかりすかったりする。ただ、あまりにきわものなので、スペイン人に「どんなスペインの曲が好き?」という月並みの質問のときに「Fangoria」って答えると、人によっては「うっ!」って顔をする。
おいらがFangoriaを知ったのは、Villarealの街のFiestaでやった市庁舎前の無料ライブ。そのときにはまった。あまりのかっこよさに・・・。あんな間近でみられるのも、おそらくあれが最後なんだろうな〜。

「In the Disco」(Fuad Backovic Deen
こいつ

上に書いたFangoriaのライブの日がちょうど「Eurovision」の決勝かなんかだった。ヨーロッパ全土が代表をだして、さらに国民が投票して一位を決めるという大きな大会(その年はトルコが一位だった)なのだが、そこに登場したボスニア・ヘルツゴビナ代表のアーティスト。
なんか歌い方とか、踊りが気持ち悪いのだが、なんか面白くてManoloとおいらのお気に入りに。歌もノリノリだったし。Mi KyungとManoloのママンは、Guapoなギリシャ代表を応援していた。ちなみに、その年のスペイン代表はイマイチ。Bisbalには届かなかった・・・。ただ、スペインは母国語で歌う数少ない代表の一人。みなウレセンねらいなのか、英語で歌い輩が多く、まわりは結構ブ〜イングだった。思い出すのは・・・あの変な腰のくねりだな。

「Tu Es Foutu」(In-Grid)
おいらがDiscotecaでかかった音楽で初めて気に入ったのがコレ。基本的にDiscoteca音楽は心臓に悪い(鼓動が早くなる)ので苦手なのだが、この曲はマジで気に入り探しまくった。だが、そばのにスペイン人に聞いても、みな知ってはいるのだが「曲名」も「アーティスト名」も知らず。
というのも、スペインには「cancion de verano」(夏の音楽)といって、夏の間だけDiscotecaで流行って、一年もたたずに消える曲がごまんとあるのだ。街のCD屋でもイビザの「chillout]と一緒に「夏!!!」といった感じのCDが大いに売り出される。
この曲はそんな夏の風物詩にはもったいないくらいの曲。実際、おいらの周りのスペイン人で、次の年の夏にかけても「あ〜〜この曲好き〜!」って人が続出。英語版とかもあるが、オリジナルのフランス語版が一番かっこいい。

「Camisa negra」Juanes
前出なので特に説明はしないが、数週間前に日本の服屋で流れていてびっくりした。単純な歌詞なので、ついつい口ずさんでしまう曲。この曲を聴くとなぜかチラグを思い出す。というのも、はやり初めてすぐに彼がどっかからDLしてきて、ある日のFiestaでかけたからだ。チラグが流行の曲をDLするとは思わなかったのだ。チラグはどちらかというと、いやいうまでもなく、チュメリチュネリ(モンスーン・ウェディング)だから。

「Papi Chulo」(La Cripta)
cancion de verano(夏の曲)の一つ。ただし、そのなかでも群を抜いて流行った。一年目の夏だったのだが、もうあっちこっちで流れていたし、窓を全開で走る車からも流れていた。ちなみに、その前の年はLas Ketchupの「asereje」が大ヒット。おいらがいったときはちょうどすれ違いだった(そのときは日本で流行っていたらしい)。この曲(asereje)は皆振りつけと一緒に踊っていた。べたなところだと、たま〜に流れたので、スペイン人がその踊りを大群で踊るのをみることはできた。ちなみに「Chulo」というのは「かっこいい」とか「素敵」とか「いい」とか、まぁ漠然とした褒め言葉の一つなのだが、学校の先生であるPaqui(パキ)は、この曲がかかると「Paqui Chulo!」と曲名をもじって歌っていた。自画自賛

「Desaparecido」Manu chao
Discotecaでかかるとまったくもって踊りづらいのだが、大好きな曲の一つ。何とも言えない歌声で、Discotecaだというのに郷愁を抱えてしまう曲。なぜかDiscoteca狂いの友人のドイツ人がこの曲を好きで、踊りづらいといいながらも、この曲がかかると喜んでいた。彼らはテクノっぽいのじゃないとダメらしい・・・。ボンボンボンいってないと。オーストリアのDiscotecaも似たようなもんだった。

「Soy Yo」(Marta Sanchez)
cancion de verano。流行った流行った。「あたし!」って感じの曲。思い出らしい思い出はないが、やっぱりDiscotecaで流れている曲だと、懐かしくなってしまう。それほどDiscotecaにいったわけではないのだが・・・なんでなんだろう。この曲は、ほかのとくらべてベタでちょっと古めかしい曲調。懐古するにはいい感じかもしれない。歌は別に普通。歌詞が簡単な方がスペイン人には受けるらしい。ポイントとしては「サビはわかりやすく!」だ。あと出だしは「サビ」から。この曲も「ソイ ジョ〜〜〜〜〜♪」から始まる(笑)

Dragostea din teiO-Zone
日本でも2chを筆頭に最近(?)流行った「マイアヒー!」だ。スペインでは流行ったのは、日本で流行る一年前かもうちょっと前。スペインでは徐々に廃れて、忘れたころ、一時帰国したときに大ブームになっていて、ちょいと。面食らった。日本同様、スペインでもかなり流行ったが、変な替え歌(空耳アワー的な)はもちろん流行ってない。

「いろいろ」(Ojos de Brujo)
この曲はMurciaから少し南にいった海沿いにある小さな街Cartagena(Eduの実家のそば)のFiestaで知った。

思い出としては、一年目だったのもあるが、彼らの話す「S」の抜けたスペイン語(Murciaでもすでにそうだった)に苦労したのと(オグッタとかドッコンディエ)、彼らが吸うイケナイ煙草がチョコラテからマリアに変わったこと(天候がマリアに向いているらしく、簡単に栽培できる)、いつかCartagenaに別荘を持とうと心に誓ったこと・・・などなど。
で、一番の思い出は、初めてスペイン人で恐ろしくタイプな子と知り合い(Estherに匹敵する)、まだ全然はなせないスペイン語でドキドキしながら、夜中はなしたことだ。まだスペインにきてから数ヶ月もたってないころで、日常会話で少し言いたいことが言える程度のレベルだったおいらと話をしてくれたのがとてもうれしかった。もちろんEduもその一人なのだが・・・。その時、このOjos de Brujoの曲について詳しく教えてもらい(出しているアルバムとか)、数ヶ月後にAlicanteかAlbaceteか忘れたが、そのあたりでOjos de Brujoのライブがあり、なんとその彼女(Paqui)がメールでライブに誘ってくれたのだ。しかも、うちに泊まるという・・・。なんか期待しまくりだったのだが、あいにくかなり前から予定していた旅行とぶつかってしまい、結局ライブにもいけなかったし、Paquiにもあえなかったという切ない思い出がある。そのCartagenaの別荘FiestaのときにやったBBQでとった彼女の写真。ボケボケだが、なんか爽健美茶みたいな感じで、ボケ方もいい感じで、しばらくおいらのノートPCの壁紙になっていた。今もまだある。


「Mundian To Bach Ke」(Panjabi MC)
先ほどのIn-Gridの曲「Tu Es Foutu」と同じく、Discotecaでかかっていてかなり気に入った曲。Panjabiと入ってる通り、インドっぽい曲。おいらには踊りやすい。盆踊りみたいに踊るのだ。この曲も、すんごい流れていたのに、周りのスペイン人は誰も曲名、アーティスト名を知らず、探すのにむちゃくちゃ苦労した。この曲がはやっていた当時は学校の先生であるGerman(お師匠様)と遊んでいることが多く、なぜかGermanを思い出す。そのGermanからは「Ketama」というアーティストのCDを借りたことがある。ジャンル的にはFlamenco Nuevo(ニューフラメンコの意)というコーナーにあることが多いのだが、あまりFlamencoっぽくない。Ojos de Brujoがそのコーナーにあるのはわかるのだが・・・。無難だが嫌いじゃない。

「Pata Palo」(Raimundo Amador)
おいらの大大大好きな映画「Bajarse al Morro」で挿入歌として使われている。アーティストのRaimundo Amadorたちも登場している。Pata Paloというのは、海賊のあのびっこひいてる足のこと。早くて歌詞の全部はわからないが、いい曲で一時期はすごいはまってきいていた。
彼は「たこを生で食い」「海の水を呑む」と歌っているのだが、このアーティストが大好きでかなり興奮するSantiは、この歌詞を聴くと「この曲はおまえら日本人だ!」という。「何で?」っていうと、「たこを生で食うだろ?」って返ってくる。事実そうだから、何も言えないけど・・・。この曲の思いではやっぱSantiだ。

「いろいろ」The Strokes
Coraから大量に入手。彼女が好きなグループらしく、おいらも必至にきいた。Maroon5Doverも彼女がくれた。まぁ、楽しい思い出いっぱいさ。多くは語らないが・・・。

「Duele El Amor」(Aleks Syntek & Ana Torroja)
思い出らしい思い出はないのだが、「Sin ti」のところが、「Santi」に聞こえるので、よくPISOで大声で「Duele el amor!Santi!!!」と歌って、Santiがびっくりして振り向いていた曲。「Santiに聞こえるでしょ?」「きこえねぇ〜よ!」というやりとりをやったことか。意訳すると「あなたがいないと寂しいわ!」みたいな意味なので、Santiが振り向くのもいたしかたなし(笑)

「Contigo Soy Feliz」(Nin~o bravo)
スペインでは大御所中の大御所。ポジション的には誰でも知ってる演歌の曲に近いのかもしれないが、もちろん演歌ではない。そうだな〜いうたら・・・日本の・・・う〜ん・・・ギルバート・オーサリバン?日本人じゃねぇや。彼の曲はスペイン人にとっては本当の意味で懐メロだ。
おいらがしったのは、ドリンクのCM。このCMが結構面白かったのと、歌詞がわかりやすかったのと、しばしばかかっていたのもあり、ゲットしてきた。「君がいると僕は幸せ!」というタイトルなのもベタでいい。天気のいい日に聞きたいナンバー。この曲をかけるとどこからともなくSantiがやってきた。ついでにManoloもcocinaで口ずさんでいた。やっぱ懐メロだ。


「Milonga Del Moro Judio」(Jorge Drexler)
Bebeの「Malo」と同時期。スペイン滞在でも最後の方になるので、思い出も結構新しい。Maloとまったく同じで、レンタカーの中でかかっていて、一発で気に入った曲。曲調もそうだが、「Judio」という単語にひっかかった。Judioとはユダヤ人。もの悲しい歌で、ユダヤ人の歴史好き(Sinagogaとか大好きなので)としては、是非とも手に入れたい曲であったのだが、ラジオの最後に流れるアーティストの名前がなんどやっても聞き取れない。「Jorge」まではよくある名前なのでなんとか判明したが、後ろの「Drexler」がえぐい。未だになんて発音していいのかよくわからんし。
だもんで、ネットで、唯一ゲットしたJorgeとJudio、ついでにMorro(ムスリムのこと)の3単語で検索したけど、なかなかヒットせず。そしたらとあるある日、Fnacで売られていて、無事ゲット・・・となった。ECOというアルバム。とてもいいアルバムだ。
この曲は、ベナベンテに向かう真っ暗闇の道を思い出す。調子にのって、サナブリア湖のあと、ポルトガルの国境が近い!と無理矢理ポルトガル入りしたのはいいが、思ってた以上の山道で戻るのが大幅におくれ、バイク大会でサナブリア近辺に、宿もなく、あるのはいかがわしい娼婦街(娼婦Bar)ばかりで、「ホテルの場所」を訪ねるだけで、奇異な目でみられ・・・「あんた・・・およびじゃないわよ!」的な視線が刺さり・・・泣きながら次の日泊まるベナベンテのパラドールに向かって道を走らせているときに何度か聞いたのだ。Yo soy Morro Judioじゃなくって、Yo soy シント ブッキョウトな気分。


結構書いたな・・・まだまだたっぷりあるんだけど、整理してから第二弾として書き記すことにしよう。

後からの検索用ワード:「Musica」


追記
女性の鵜飼いが登場したらしい。別にいいんだけど・・・すんげ〜違和感あるや。

今年のW杯って異常なほど盛り上げてないか?(「盛り上がってる」ではなく)前回ので味をしめたのか?メディアがですぎるとろくなことない気がするんだが・・・日本の場合。前回はテンポラルなにわかファンとして、サイトまで作って友達と盛り上がったが、今年は一人でまったり見るかな〜。スペイン応援しなくては!!!!!!!!たぶんまたダメなんだろうけど。